ひどくなる前にインナーチューブの交換をしよう
フロントフォークのインナーチューブにはどうしても表面にサビが発生することが多く悩む人も少なくありません。
インナーチューブはオイルシールとセットで内部のオイルが漏れることを防ぎながらもオイルシールとの摩擦抵抗を抑えるために仕上げられています。
スーパースポーツタイプのものやメガスポーツモデルのものは高シール性と低フリクション性をバランスさせています。
このような加工精度を考えるとインナーチューブに点サビができるというのは考えられないことです。
しかし、交換するのにはコストがかかりますし使っている中でもうっかりとしたらできてしまうことはどうしてもあるものなのでメンテナンスをしてきれいな状態にしましょう。
安いものではないので購入して交換することをすぐ考えるのではなくまずは自分でできるメンテナンスをしましょう。
点サビ程度であればオイルストーンや耐水ペーパーを使って研磨すれば十分に落とせますし、そのまま使うことが多いです。
それでもあまりきれいな状態にならない場合にはさらに研磨をかけて様子を見ます。
その中でオイルがにじんでくる様子が確認出来たら交換をするしかありません。
交換をする際、左右のインナーチューブとオイルシールと合わせて交換するならば最低でも5万円がかかるのが相場です。
かなりのコストがかかるので日ごろから気を付けておき早いうちにメンテナンスをすることを心がけましょう。
手アカや手汗が原因の場合もある
インナーチューブがサビた際、多くの人はなぜサビたのかということが気になるものです。
何もしなければバイクは毎日乗っていてもサビが発生します。
そのため毎日ふき取り掃除をすることが望ましいですし、毎日が難しくても雨に濡れたら必ず拭き取ることが必要です。
基本的にチタンやカーボンでなくてもインナーチューブの多くはすぐにはサビが出ないよにきちんと処理がされています。
表面処理されていないものであれば一晩でも濡れた状態で放置すればサビが発生しますから注意をしましょう。
ただ、サビの原因は水分だけではありません。
特に影響するのが円分と洗剤です。
塩分が付着しやすい海辺のツーリングに出かけたり海が近い場所に住んでいる人はこまめに拭くことが必要ですし、海風を避ける対策もしておくほうが良いです。
そして意外と落とし穴となるのが手アカや手汗です。
これも塩分が含まれており、うっかりとインナーチューブに直接触れているとそこからサビることがあります。
面倒ですが直接素手で触れないように心がけること、降れてしまった際にはパーツクリーナーを含ませた布でしっかりと拭きとることが重要です。