6月 212020
 

ホイールに異変を感じたら

ホイールから変な音が聞こえたり、バイクを押したときに今までより重たく感じたりするときにはホイールのベアリングに異変が起きている可能性があります。
場合によってはベアリング自体の交換が必要です。

しかし継承の場合にはベアリングをグリスアップするだけで解決することができます。
すぐに対応できるようにグリスアップの方法を覚えておきましょう。

ホイールベアリングをグリスアップする方法

ホイールベアリングをグリスアップするときにはホイールは取り外した状態で行います。
ベアリングの手前にあるダストシールやカラー、ベアリング抜け止めようのサークリップなどは外し、その後ベアリングのシールを先端がとがったもので取り外すことが必要です。
この時シールがゆがまないように気を付けましょう。

ベアリングのボール部分が出てきたら古いグリスを灯油やパーツクリーナーで洗います。
新しいグリスをベアリングに封入して指でなじませて何度か繰り返すと全体にいきわたりやすいです。

取り外した順と逆にパーツを取り付けていけば仕上がります。
元に戻す際に出すとシールは新しいものへ交換することが望ましいです。

場所に合ったグリスを使うようにしよう

グリスは様々な種類があります。
バイクでグリスアップが必要な場所はホイールベアリングだけではありません。
用途に合ったグリスを使い分けるようにしましょう。

ウレアグリスやリチウムグリスといったマルチパーパスグリスはシールドベアリング内に使うのが最適です。
ベアリング専用とされている高性能のグリスだとより良い仕上がりになります。

ラバーグリスやシリコングリスはゴムを侵さないので出すとシールなどの護謨シール部分に最適です。
ダストの防塵性も高めることができます。
粘度が高いもののほうが効果的です。

アクスルシャフトのように金属同士が摩擦して耐圧潤滑性が必要な場所にはモリブデングリスがあっています。
表面のグリスが乾く前に塗布することができる場合にはマルチパーパスグリスでも可能です。
ただしメンテナンス頻度が上がるのでモリブデングリスのほうが無難といえます。

グリスアップの頻度

ベアリングのグリスアップは走行環境によって頻度が変わってきます。
目安としてはタイヤやスプロケットチェーンの交換のタイミングで行うのが望ましいです。

雨天でもよくバイクを運転していたりオフロードを走っていたりする場合にはグリスアップは年に一度は行う必要があります。
オンロードで晴れた日に良く走っている場合には2、3年に一度でも十分です。
グリスアップは頻繁にしていて不具合が起こるものではないので、気になるときにベアリングをチェックして作業をすればよい状態を維持できます。