9月 242016
 

定期点検をしながら適宜交換を

安全にバイクを走行させるためには、ブレーキの性能をしっかりチェックしておきたいものです。
バイクのブレーキはディスクタイプとドラムタイプという2つの種類が存在しており、ドラムブレーキがリアとフロントの両方に採用されている場合もあれば、リアだけに採用されている場合もあります。

ドラムブレーキはブレーキシューと呼ばれる部品をドラムに押し付ける形でスピードを落とす仕組みになっているため、ブレーキシューは少しずつ減っていきます。
ブレーキシューがすり減るほど、ブレーキがかかりにくくなってくるため定期的に交換しなければいけません。
ブレーキシューを交換するためには、ホイールを外すという作業が必要になるため、メンテンナンス初心者にとっては敷居が高いと感じられるかもしれません。
作業手順を間違えてしまったまま走行すると重大な事故に繋がる可能性があるため、できればメンテナンス作業に慣れている人からアドバイスを受けながら丁寧に作業を行うようにしてください。

ブレーキシューの交換方法

ブレーキシューを交換するためにはホイールを取り外すことになるため、正しい取り外し方を覚えておきましょう。
ここではリアホイールがドラムブレーキになっている場合を仮定してご紹介します。

まずはジャッキやメンテナンススタンドを使ってリアを浮かして下さい。
ブレーキキャリパーという部品を取り外してからチェーンを外し、アスクルシャフトを抜き取ります。
シャフトを抜いたらリアホイールも比較的簡単に外せますが、ホイールにカラーが付いているのを見落としてどこかに無くしてしまうこともあるので注意してください。

ホイールを外す機会はあまりないと思いますので、ついでにスプロケットの状態やベアリングの状態を確認してください。
状態が良くなければ補修や交換が必要になるので、あらかじめ交換部品用として確保しておけば作業が手間取りません。

ブレーキパネルを外してみると、ホイールハブの中にブレーキシューが摩耗して生じたカスが残っている可能性があります。
吸い込まないように注意しながらブレーキクリーナーを使ってキレイにウエスで拭きとってください。
ブレーキパネルからブレーキシューを外す際にはバネの力に負けないように注意しながら両手でしっかり掴んで引きぬきましょう。
ブレーキパネルも中性洗剤などでしっかり汚れを落としてキレイに仕上げて下さい。

新しいブレーキシューを取り付けて、ブレーキパネルを元通りに取り付け、ホイールもバイクへ戻すようにしてください。
正しい手順を守って元通りに復元しなければブレーキ性能に大きな支障を及ぼす危険性があるので十分注意してください。