摩耗が激しいとディスクを痛める
走行の仕方によっても違いますが、ブレーキパッドは1万キロから1万5千キロくらいを目安に交換するべきだと言われています。
ブレーキパッドは消耗品で、ブレーキをかける回数が多くなるほどパッド部分が摩耗してすり減ってしまい、ある時限界を超えてしまうとブレーキをかけた途端にディスクを傷つけてしまうという事態になりかねません。
ブレーキは安全に大きく関わる大事な部品なので、しっかりと確認をしてから走行させるように心がけてください。
ブレーキパッドの正しい交換方法
ブレーキパッドを取り替える際にはフロントとリアで方法が若干異なります。
フロントはリアよりも長持ちしないため、早めにチェックをすることをおすすめします。
目視で溝が無くなってきたと判断できる場合には交換をするべき時期だと考えてください。
まずはブレーキパッドを固定しているカバーを取り外してください。
マイナスドライバーで緩めるようになっていますが、硬すぎて失敗するとネジがなめってしまう原因になるのであまり無理をし過ぎないようにしてください。
他にも六角レンチで緩める部分もあるのであらかじめ準備しておきましょう。
ブレーキキャリパーを外すとブレーキパッドを留めているピンを外してブレーキパッドが取れる仕組みになっています。
新しいブレーキパッドを取り付けしてから元通りに取り付けしますが、固定するネジには固着防止のためにグリスを薄く塗布しておくようにしてください。
グリスを塗った部分にはみ出している可能性もあるため、きちんとウエスで拭きとっておきましょう。
そのまま走行させるとゴミなどが付着して故障を招く原因になります。
リアに関してはフロントよりも若干長持ちすると言われているのでフロントのブレーキパッドを交換後はそろそろリアも考えなければいけないと頭に入れておくようにしてください。
リアはホイールも外さなければいけないためフロントよりも手間がかかると思われがちですが、丁寧に実践すると案外すんなりと実現できます。
リアブレーキのカバーを外し、アクスルシャフトをゆるめてチェーンを外してホイールを取り外してください。
ホイールは別な場所に保管しておき、バイク本体にあるブレーキを取り外します。
ブレーキを外すと自然にブレーキパッドが取れるのでブレーキパッドを交換してください。
その後は外した時の順と逆に取り付けしていき、外したチェーンのゆるみ具合を確認しながら元通りになるように組み立ててください。
順番などがわからなくなった時には適当に取り付けしてはいけません。
ブレーキの安全性能に大きく関わるため、不安な場合にはプロの整備士がいる工場などに確認することをおすすめします。