11月 222016
 

タイヤにも「賞味期限」がある

まだ溝があるタイヤだから、今シーズンもこのまま履き続けて大丈夫!と思い込んでいる方も多いようですが、この考え方は大きな間違いです。
古いタイヤと新しいタイヤを並べて触ってみるとよくわかるのですが、柔らかさが全然違います。
古いはかなり硬くなっているのがわかると思いますが、実はこれがタイヤの「賞味期限」なのです。

古くて硬いタイヤはブレーキが効きにくくなり、カーブでもスリップしやすくなります。
この状態で走行させるのは自ら交通事故を引き起こすきっかけを作っていると言っても良いくらいです。
バイクのタイヤも定期的に交換をしなければいけませんが、今回はチューブタイヤの交換方法についてご紹介します。

参考:オフロードバイクのタイヤ交換の手順

チューブタイヤの交換手順

まずはバイクからホイールごと外しておきます。
途中で部品を無くさないように注意しながら丁寧にホイールを外しましょう。

タイヤを外す場合は、専用のタイヤレバーを用意してください。
特に初心者は薄いものを用意した方が使いやすいので、あまり厚いものを選ばない方が良いです。

タイヤの虫ゴムを外してバルブについているナット類なども外しておきます。
これらの小さな部品は無くさないようにきちんと保管しておきましょう。
ビートをリムから落としていきますが、タイヤレバーで支えて足で押し付けるようにするとやりやすいです。
全てのビートを落とすことができたら、反対側も同じように全てのビートを落として下さい。

次にバルブと反対側にあるビートを押さえて、タイヤレバーでタイヤをリムから外していきます。
この時、タイヤレバーが2本あると外しやすいので、最低でも2本を用意しておくと便利です。
バルブ側を奥に、その反対側を手前に置いてから始めるとやりやすいです。

もし、中身のチューブだけを取り出してパンク修理をしたいという場合は反対側だけでも良いですが、今回はタイヤ交換を行うので反対側も同じようにリムからタイヤを外してしまいましょう。
反対側も全て外したら、足でリムを押し出すようにすると簡単に外せます。

新しいタイヤを組む前にビードクリームをタイヤに塗っておき、タイヤにバルブの位置が記載されていればその場所にきちんとバルブを合わせるようにして組み込みます。
手で押さえ込みながらタイヤレバーを使って丁寧にリムの中に入れていきます。
片方を全て入れることができたら、チューブに付いているバルブをリムの穴に入れてナットをはめ込みチューブに空気を入れます。

コツを掴んでしまえばタイヤを組み込む作業は決して難しくないといいますが、慣れるまではかなり難しいという印象を受けます。
新しいタイヤをいきなりはめるのではなく、一回外した古いタイヤを使って何度か練習をすると良いでしょう。