1月 292024
 

軽量化だけではないメリット

バイクのホイールを社外品に交換するカスタムがありますが、そのメリットとして大きいのは軽量化が図れる点です。
バイクが軽量になると左右に倒しやすくなるので、コーナリングがよりスムーズになる可能性が高いです。

しかもタイヤの軽量化が可能になると、マシン性能が大きく向上する可能性があります。
バイクの世界では、「バネ下重量の1kgの軽量化はバネ上10kgの軽量化とほぼ同等の効果がある」という格言があります。
つまりホイール交換して軽量化が図れれば、かなり大きな効果が期待できるわけです。

また、路面追従性の向上も期待できます。
路面追従性とはいわゆるタイヤがグリップしている状態を指し、この路面追従性に優れていると路面のアンジュレーションの変化にもフレキシブルに対応できるようになります。
つまり、どのような路面状況でも安定した走行が期待できるわけです。

軽量化にはデメリットも

バイクのホイールを社外品に取り換えることで、直進安定性が低下してしまうのはデメリットといえます。
また、路面追従性に優れているのがメリットと言いましたが、実は諸刃の刃という側面もあります。
路面追従性が良くなると、乗り心地は悪化するからです。

路面追従性に優れているのは、裏を返すと少しの凹凸のショックも拾ってしまうことでもあります。
つまりちょっとしたことでもマシンが振動するので、ライダーは不快ですし、長時間ツーリングをするとそれだけ体力も消耗してしまうわけです。
乗り心地重視しているのであれば、軽量ホイールへの交換は慎重になったほうがいいでしょう。

また、新しくホイールを履き替えることになるので、その分だけ費用がかかる点も留意しなければなりません。
価格はホイールによってまちまちですが、1本10万円程度はかかるでしょう。
なかなかの出費になるわけです。

バランスが変わってしまう点に注意

ホイールを社外品に交換する際に注意しなければならないのは、全体的なバランスが変化してしまう点にもあります。
バネ下の重量が変わってしまえば、それに伴いサスペンションの動きも変わってしまいます。
ということは、交換後に前後ショックのセッティングを行って、サスペンションのバランスを見直す必要があります。

人によっては、サスペンションの変化に対してそこまで神経質になる必要はないという意見も見られます。
取り付けをきちんと行って、トルク管理をしっかり行っておけば、そこまで気にならないという意見です。
しかし、交換したホイールによっては、運転したときのフィーリングが違ってくる場合もあるかもしれません。
その場合には、しばらく交換後のマシンに乗り続けて、新しく変わった特性に慣れることが重要です。

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