ブレーキパットはどんな種類があるの?
ブレーキパットには色々な素材が使用されていますが、大きく分けて「セミメタルパッド」「シンタードパッド」「オーガニックパッド」の三種類になります。
・セミメタルパッド
純正にも採用されるスタンダードパットで、価格とパフォーマンスのバランスが良いのもの特徴です。
ダイレクトな効き方が特徴で、初心者でもコントロールしやすいのでとても人気が高いパットですが、耐久性が低くウェット性能(雨天時)が少し低いなどの欠点もあります。
・シンタードパッド
金属製の摩耗剤を高温で焼き固めたシンタードパッド(焼結パット)は、摩耗係数が高く強烈な制動力を持っています。
また、表面が多孔性のため水が溜まりにくく、ウェット性能も高いのが特徴です。
ただし、他の素材に比べてディスクへの攻撃性が高いため、相性によってはディスクが駄目になってしまう場合があります。
スポーツ性能を求めるならシンタードパッドですが、価格が高いことなどのデメリットもあり、人を選ぶパッドと言えます。
・オーガニックパッド
繊維系の素材を樹脂で固めたパッドで、3つのパッドの中で一番ディスクに優しいパッドとなります。
また、ダイレクトなタッチ感は無く、ソフトでコントロール性が高いものが多いのも特徴です。
ストリートスライダーにおすすめですが、絶対的な制動力でシンタードパッドを上回ること出来ない点がデメリットです。
どのパッドを使うのがいいの?
パッドの選定は千差万別で「どんな走りを楽しみたいのか?」ということを軸に選ぶことが大切です。
例えば「常に最高のスポーツ性能」を望むのであれば、基本性能の高いシンタードパッドを、「街乗りもツーリングも」という方はセミメタルパッド、「街乗りやブレーキはそんなに気にしない」という人であればオーガニックパットを選ぶと良いとでしょう。
走行性能の他に耐久性や価格、ディスクへの攻撃性を考慮して自分のバイクに合うパッドを選びましょう。
海外製の激安パッドはどうなの?
価格の安い製品すべてが悪いわけではありませんが、激安パッドは製造コストを極限に抑えているため、「性能、耐久性、信頼性」の全てが劣っています。
街乗りやツーリングで普通に使う分には問題ありませんが、スポーツ走行に拘るライダーや、ロングツーリングをこなすライダーの場合は選ばないほうが良いです。
こんな使い方は控えて
ブレーキパッドはブレーキング性能を司る大事な部品です。
ブレーキング性能はパッドだけで決まるわけでなく、使用しているブレーキキャリパー、ディスク、サスペンション、マスタシリンダーなど様々な部品が関与しています。
ブレーキパッドを変えればブレーキ性能は変化しますが、それが最高の状態になるとは限らずマイナスの方向に進む場合もあります。
そういった状況を避けるためにも、トータルバランスを考えたパッド選びを行いましょう。