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4月 232024
 

バイクのステアリング調整の目的とは?

バイクに乗り続けると、部品の劣化や摩耗などでいろいろな症状が出てくることもあります。
ステアリングに問題が生じると、ハンドルの取り回しがやりにくく感じ、急カーブなどに対応できなくなってしまう可能性があります。
このような問題が起こらないために、ステアリングの調整を定期的に行う必要があります。

ステアリングとは、ハンドルとボディをつなぐベアリングのことです。
ここが劣化してスムーズに機能しなくなると、直進安定性が悪化したり、コーナリング中にハンドルに引っかかりを感じたりします。
最初のうちはちょっとした違和感だけかもしれませんが、放置しているとハンドルの取り回しがうまくできず運転中に転倒することもあり得ます。
事故に発展する可能性もあるので、定期的に点検して必要に応じて調整する必要があるわけです。

ステアリング点検の方法について解説

まずはステアリングがどうなっているのか、点検してみましょう。
点検方法といっても素人でもできるような簡単なもので、前輪を浮かせた段階でハンドルを左右に切ってみる、そしてスムーズに切れるかどうか確認するだけです。
以前と比較して重く感じたり、引っ掛かりがあったりする場合には要注意です。

もしステアリングに違和感があれば、調整をしましょう。
調整するためには、ステムベアリングの上にあるアジャスターナットにアプローチする必要があります。
そのためにハンドルやトップブリッジを取り外さなければなりません。

アジャスターナットが見えたら、ロックナットを取り外してアジャスターナットを締めたり緩めたりして調整しましょう。
ガタを感じずにスムーズにハンドルを切れるポイントが見つかったら、ロックナットをしっかり締めて、トップブリッジやハンドルを取り付け直しましょう。

ステアリング調整をすべきタイミングとは?

エンジンのオーバーホールと違って、走行距離がどのくらいになったらこの点検をした方が良いといった目安はありません。
ステアリングに何らかの症状を感じた際に調整を行うといいでしょう。
まずは思うようにハンドルをコントロールできなくなったら、ステアリングの状態を一度チェックしてみるといいでしょう。
発進時にまっすぐ進めないほどハンドルに不安定な感じがしたときや、コーナリングの時にステアリングが安定しないときなどは一度点検してみてください。

また、転倒をした場合も、一度ステアリングにダメージがないかチェックしてみるといいでしょう。
もしかすると転倒したときにステアリングに何らかの衝撃があって、歪んでしまうこともあるからです。
運転中にどこかにハンドルをぶつけてしまった場合も同じく歪みが起きているかもしれませんので、心当たりのあるときには速やかに点検し、異変を早期発見しましょう。

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3月 272024
 

バイクのエンジンのオーバーホールはコンディション調整が目的

バイクのエンジンは、定期的にオーバーホールを行ったほうがいいといわれています。
そもそもオーバーホールを行う理由は、コンディション調整をすることにあります。
エンジンのオーバーホールでは、部品単位にまで分解して、摩耗の進んでいるところは新品に交換、汚れているところは洗浄し、新品に近い状態にまで戻すわけです。

劣化している部分を新しい部品に交換することで、エンジンを長持ちさせられます。
いつまでも愛車に乗り続けたいと思っているのであれば、定期的にオーバーホールを行ったほうがいいでしょう。

オーバーホールの方法

エンジンのオーバーホールは自分で行えないことはありませんが、整備に関する専門知識が必要です。
また、エンジンを部品単位にまで分解しなければならないので、多数の工具を用意しなければなりません。
すべての工具を用意するためには、それだけでも50万円近くかかる可能性もありますので、専門業者に愛車を出してオーバーホールをお願いしたほうがいいでしょう。

もし業者に依頼する場合、オーバーホールの範囲をどうするかによって費用は変わってきます。
エンジンの腰上のみと腰下のみで料金は変わってきて、腰上のみの場合10〜20万円、腰下の場合20〜30万円が相場といわれています。
業者によって料金も変わってきますので、複数のショップで見積もりを取って、その内容を比較して依頼先を決めるといいでしょう。

エンジンのオーバーホールを行う時期でおすすめなのは?

エンジンのオーバーホールを行うタイミングですが、まず走行距離が一つの目安になってくるでしょう。
愛車のエンジンが2ストか4ストかによって目安が若干異なりますますが、2ストの場合、1万kmが一つの目安になるでしょう。
4ストエンジンであれば、10〜15万kmくらい走行したところでメンテナンスを検討するのがおすすめです。

エンジンは同じものを使い続けていると、いろいろと劣化が現れます。
異音がするようになった、加速のパワーが以前ほどではない、オイル漏れがひどい、アイドリングしているときにエンストを起こしやすくなったなどは代表的な症状です。
このような症状に心当たりがあれば、速やかにオーバーホールに出したほうがいいでしょう。

またそこまではっきりした症状が出ていなくても、長く走り続けるとこれまでと比較してレスポンスが悪くなることはままあります。
まだ走行性能に深刻な影響はないけれども、どうもおかしいと思ったら一度オーバーホールに出すのをおすすめします。
うまくいけば、新品の時のようにきびきびとした走りを取り戻すことができるでしょう。

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2月 242024
 

バイクに歪みのあるのは当たり前

バイクのフレームにゆがみがあれば、直ちに交換しなければならないと思うでしょう。
しかし、交換しないといけないものと別に必要ないものがあります。
そもそもバイクのフレームには、多少の歪みがあると思ってください。
走行性能に差支えのない歪みであれば、別にフレームを交換する必要はありません。

ただし、一定以上の歪みのあるバイクであれば速やかに交換すべきです。
バイクの根幹を形成するパーツなので、メーカーが想定する以上に歪みがあると走行性能に大きな影響をもたらしかねません。
そのままで運転していると、いずれ重大な事故に発展する危険性も出てきます。

症状のある危険な歪みとは?

直ちにフレームを交換したほうがいい歪みとは、まっすぐ走行できないような症状を指します。
バイクに乗っている当人は慣れてしまって、意外とまっすぐ走れないのにその自覚症状がないケースも少なくありません。
一回、両手を話した状態でゆっくり走ってみて、もしどちらかに曲がってしまうようであれば深刻な歪みが生じていると思ってください。

まっすぐ走らないけれども、フレームに特段問題のないケースもあります。
この場合、フロントフォークの方に歪みが生じている可能性があります。
フロントフォークも重要なパーツの一種なので、こちらが歪んでいても速やかに交換したほうがいいでしょう。

フレームの歪みの見分け方とは?

フレームが歪んでいるかどうか、自分で判断する方法もあります。
それはハンドルストッパーを使った方法です。
走行性能に影響を及ぼすような歪みがフレームに発生しているのは、それなりに大きな転倒や衝突があったからだと考えられます。
ハンドルストッパーにも大きな衝撃が過去にかかっているはずなので、ダメージの状態を確認してみましょう。

ハンドルストッパーは、フレームのネック部分の下の方からでっぱりのある部分です。
そのままでは見づらいので、懐中電灯などを使ってのぞき込んでみるといいでしょう。
そこにへこみや何らかの欠損があれば、それなりに衝撃が加わっていると推測できます。

歪みを修正することは可能?

フレームの歪みがあった場合、現物を修正することは結論から言うと自力ではなかなか困難です。
歪みの矯正には、専用の機械が必要になるからです。
バイク屋の中には専用の機械を用意しているところもあるので、こちらに一度持ち込んでみるといいでしょう。

フレームの歪みをお店で修正してもらう場合、どのような車種かで変わってきますが、大体5〜7万円台はかかると考えましょう。
しかし、フレームが歪むほどの衝撃がかかっていると、ほかの個所具体的にはフロントフォークやホイールにもダメージがいっているでしょう。
これらの修理までお願いすることになると、20万円くらいかかってくる可能性がありますので、この場合にはバイクの買い替えも検討したほうがいいでしょう。

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1月 292024
 

軽量化だけではないメリット

バイクのホイールを社外品に交換するカスタムがありますが、そのメリットとして大きいのは軽量化が図れる点です。
バイクが軽量になると左右に倒しやすくなるので、コーナリングがよりスムーズになる可能性が高いです。

しかもタイヤの軽量化が可能になると、マシン性能が大きく向上する可能性があります。
バイクの世界では、「バネ下重量の1kgの軽量化はバネ上10kgの軽量化とほぼ同等の効果がある」という格言があります。
つまりホイール交換して軽量化が図れれば、かなり大きな効果が期待できるわけです。

また、路面追従性の向上も期待できます。
路面追従性とはいわゆるタイヤがグリップしている状態を指し、この路面追従性に優れていると路面のアンジュレーションの変化にもフレキシブルに対応できるようになります。
つまり、どのような路面状況でも安定した走行が期待できるわけです。

軽量化にはデメリットも

バイクのホイールを社外品に取り換えることで、直進安定性が低下してしまうのはデメリットといえます。
また、路面追従性に優れているのがメリットと言いましたが、実は諸刃の刃という側面もあります。
路面追従性が良くなると、乗り心地は悪化するからです。

路面追従性に優れているのは、裏を返すと少しの凹凸のショックも拾ってしまうことでもあります。
つまりちょっとしたことでもマシンが振動するので、ライダーは不快ですし、長時間ツーリングをするとそれだけ体力も消耗してしまうわけです。
乗り心地重視しているのであれば、軽量ホイールへの交換は慎重になったほうがいいでしょう。

また、新しくホイールを履き替えることになるので、その分だけ費用がかかる点も留意しなければなりません。
価格はホイールによってまちまちですが、1本10万円程度はかかるでしょう。
なかなかの出費になるわけです。

バランスが変わってしまう点に注意

ホイールを社外品に交換する際に注意しなければならないのは、全体的なバランスが変化してしまう点にもあります。
バネ下の重量が変わってしまえば、それに伴いサスペンションの動きも変わってしまいます。
ということは、交換後に前後ショックのセッティングを行って、サスペンションのバランスを見直す必要があります。

人によっては、サスペンションの変化に対してそこまで神経質になる必要はないという意見も見られます。
取り付けをきちんと行って、トルク管理をしっかり行っておけば、そこまで気にならないという意見です。
しかし、交換したホイールによっては、運転したときのフィーリングが違ってくる場合もあるかもしれません。
その場合には、しばらく交換後のマシンに乗り続けて、新しく変わった特性に慣れることが重要です。

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4月 212023
 

コンプレッションゲージでエンジンのコンディションチェック

エンジンの調子が良くないといっても、それが本当にエンジンの不調によるものかどうかは簡単に判断できません。
コンプレッションゲージを使ってエンジンのコンディションチェックをしてみましょう。

コンプレッションゲージとは、エンジンの圧縮圧力を測定するための機器です。
エンジンや燃料の種類によって違いはありますが、ガソリンエンジンでは圧縮圧力がだいたい1000〜1500kpa、10〜15kgf/平方センチメートルぐらいになります。
まず、マシンの規定値を知っておきましょう。
13〜14kgf/平方センチメートルが規定値のマシンの場合、10kgf/平方センチメートルを切るとパワーの不足を感じます。
また、エンジンの始動が悪くなることもあるので注意しましょう。

コンプレッションゲージを使った測定方法

最初にプラグを外します。
多気筒エンジンの場合、プラグはすべて外しましょう。
プラグがある状態では、それが抵抗になってセルが基準を満たすほど回転しないことがあります。
また、カプラーやヒューズなど燃料系もコックで止めるなどしてカットしておきましょう。

次に、コンプレッションゲージを取り付けます。
その際、ゴミやほこりが混じらないようにすることと、0リングを確認しておくことを忘れないようにしてください。
そのうえで、ネジ山のピッチにも注意しましょう。
ネジのサイズは同じなのに、コンプレッションゲージによってはネジ山のピッチが異なることがあります。
プラグのネジ山と同じアダプターを使いましょう。

そしてセルを回転させますが、その際アクセルを全開にするのがポイントです。
そうでないと取り込める空気量が少なくなるため、測定値が低くなってしまいます。
アクセル全開の状態でセルを回し、ゲージの針がそれ以上上がらなくなった数値を確認します。
あとは、これを何回か繰り返してください。

エンジンが好調なときは、燃料、爆発、圧縮の3要素がすべて良い状態です。
燃料が良い状態とは、ガソリンの鮮度のことと言ってもよいでしょう。
長年放置していたバイクに入っているガソリンは品質が劣化していますから、これではエンジンに問題がなくてもうまく始動できません。
古いガソリンは抜き取って、新しいガソリンに交換しましょう。

爆発の良い状態とは、マシンの電気系のことです。
十分な強さと適切なタイミングで火花が飛ぶかどうかと言ってもよいでしょう。
エンジンの種類によって異なるため、お持ちのマシンを確認してください。

そして最後の圧縮とは、コンプレッションゲージで測定できる圧縮圧力のことです。
新しいエンジンは好調ですが、長く走っているうちにピストンリングの摩耗や給排気バルブのベタつきなどで圧縮の状態が悪くなっていきます。
バイクごとに規定値が異なるので、マニュアルで確認し、適宜コンプレッションゲージで測定して規定値内にあるかどうかチェックするようにしましょう。

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