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6月 222021
 

ブレーキパットはどんな種類があるの?

ブレーキパットには色々な素材が使用されていますが、大きく分けて「セミメタルパッド」「シンタードパッド」「オーガニックパッド」の三種類になります。
・セミメタルパッド
純正にも採用されるスタンダードパットで、価格とパフォーマンスのバランスが良いのもの特徴です。
ダイレクトな効き方が特徴で、初心者でもコントロールしやすいのでとても人気が高いパットですが、耐久性が低くウェット性能(雨天時)が少し低いなどの欠点もあります。
・シンタードパッド
金属製の摩耗剤を高温で焼き固めたシンタードパッド(焼結パット)は、摩耗係数が高く強烈な制動力を持っています。
また、表面が多孔性のため水が溜まりにくく、ウェット性能も高いのが特徴です。
ただし、他の素材に比べてディスクへの攻撃性が高いため、相性によってはディスクが駄目になってしまう場合があります。
スポーツ性能を求めるならシンタードパッドですが、価格が高いことなどのデメリットもあり、人を選ぶパッドと言えます。
・オーガニックパッド
繊維系の素材を樹脂で固めたパッドで、3つのパッドの中で一番ディスクに優しいパッドとなります。
また、ダイレクトなタッチ感は無く、ソフトでコントロール性が高いものが多いのも特徴です。
ストリートスライダーにおすすめですが、絶対的な制動力でシンタードパッドを上回ること出来ない点がデメリットです。

どのパッドを使うのがいいの?

パッドの選定は千差万別で「どんな走りを楽しみたいのか?」ということを軸に選ぶことが大切です。
例えば「常に最高のスポーツ性能」を望むのであれば、基本性能の高いシンタードパッドを、「街乗りもツーリングも」という方はセミメタルパッド、「街乗りやブレーキはそんなに気にしない」という人であればオーガニックパットを選ぶと良いとでしょう。
走行性能の他に耐久性や価格、ディスクへの攻撃性を考慮して自分のバイクに合うパッドを選びましょう。

海外製の激安パッドはどうなの?

価格の安い製品すべてが悪いわけではありませんが、激安パッドは製造コストを極限に抑えているため、「性能、耐久性、信頼性」の全てが劣っています。
街乗りやツーリングで普通に使う分には問題ありませんが、スポーツ走行に拘るライダーや、ロングツーリングをこなすライダーの場合は選ばないほうが良いです。

こんな使い方は控えて

ブレーキパッドはブレーキング性能を司る大事な部品です。
ブレーキング性能はパッドだけで決まるわけでなく、使用しているブレーキキャリパー、ディスク、サスペンション、マスタシリンダーなど様々な部品が関与しています。
ブレーキパッドを変えればブレーキ性能は変化しますが、それが最高の状態になるとは限らずマイナスの方向に進む場合もあります。
そういった状況を避けるためにも、トータルバランスを考えたパッド選びを行いましょう。

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5月 222021
 

タイヤに入れる窒素ガスってどんなもの?

窒素ガスに含まれている窒素とは、無味無臭の不活性物質で、空気中の約80%が窒素と言われています。
空気を冷凍サイクルによって液化させると「液体窒素」となり、瞬間冷凍する際などに使われます。
空気中に存在している物質で、とても身近にあるものと言えるでしょう。
では窒素ガスをタイヤに入れることでどんなメリットがあるのかご紹介していきましょう。

窒素ガスを入れるメリット

・空気が抜けにくくなる
タイヤの気体透過率は窒素に比べ、酸素は約3倍ほど透過しやすいことがわかっています。
そのため、窒素ガスを入れたほうが、通常の空気よりも長く持つことになります。
(ゴムの素材や配合率、気温などの温度変化によって変動するため、あくまで目安としてお考え下さい)
・空気圧の安定化
空気は温度によって膨張し体積が変動する場合があるため、通常のエアーを使用して空気圧を調整する場合は、温度変化の少ない時間帯で行う必要があります。
(夏であれば気温の低い朝方、冬であれば気温の高い昼間、いずれの場合も走行前)
しかし、窒素ガスは他の物質と反応を起こしにくく、タイヤ温度の変化による体積の増減もほとんど無いため、常に安定した空気圧を保つことが出来きます。
・走行性能が安定する
熱による膨張が少ないことや、化学反応が起きないなどのメリットによって、常に空気圧が安定しているため、様々な局面で安定したドライビングが可能になります。
(空気圧が安定していないと、バンクをした時点でバランスを崩したり、ブレーキング時の停止距離に影響が出る場合があるため、大きいメリットです)

窒素ガスを入れるデメリット

・店舗で補充する必要がある
基本的に窒素ガスを自分で補充することは出来ません。(窒素ボンベや充填機を購入して行う方法がありますが、非常に高価で手間が掛かります。)
そのため、補充は窒素ガスを完備した店舗となりますが、遠くの店舗しか無い場合は補充の度に通うことになるので、非常に面倒です。
・窒素ガスの効果が薄い
窒素ガスは酸素に比べて気体透過率が低いですが、絶対に抜けないわけでなく、空気と同じ様に徐々に抜けていきます。
そのため、バイクに乗る回数が少ないライダーの場合、どちらを入れたとしても空気を補充する必要性があり、窒素ガスのメリットは活かせません。
・走行性能の差は誤差レベル
空気圧が安定することによって、走行性能の向上や安全性の向上は見込めますが、空気に勝っているのかと言われると大差ないというのが現状です。
しっかりとした走行性能を求めるのであれば、定期的な空気圧チェックと整備の方が効果は大きいでしょう。

窒素ガスを補充するのに向いているのは?

おすすめは、定期的に長距離を走行するライダーです。
長距離ライダーは、常にロングツーリングを行っているため、空気圧の安定化と抜けにくさはとても重要な項目になってきます。
常に走行しているバイクは、停車時間の長いバイクと比較して空気圧の減少が遅い傾向にあります。
常に走行しているライダーが窒素ガスを使うことによって、更に抜けにくいタイヤが完成します。

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4月 202021
 

オーバーヒートとは

オーバーヒートとは、エンジンが熱を持ちすぎてしまったことにより、正常な動作が出来なくなってしまったことを言います。
エンジン内部は様々な材質の素材が膨張することを計算して設計されていますが、オーバーヒート状態になるとクリアランスが狂い、エンジン内の異常摩耗や損傷を起こします。
これを「焼付き」や「かじり」と表現したりもします。
また、水冷エンジンの場合はラジエター内部の圧力が上がりすぎてしまい、ラジエターキャップやリザーバータンク、ホースの隙間などから冷却水が溢れ出てしまう可能性があります。
軽度のオーバーヒートでは修理可能ですが、重度の場合はエンジンの交換を余儀なくされる場合もある危険なとても危険な症状です。

オーバーヒートの原因

バイクのオーバーヒートは冷却方式(空冷、水冷)によって様々で、構造的にオーバーヒートしやすいものや、整備不良、不具合などその原因は多岐にわたります。
ここでは空冷エンジンと水冷エンジンを比較しながら、原因を見ていきたいと思います。
「空冷エンジン」
冷却性能は走行時以外では低いので現行モデルで採用されることはあまりない。インジェクションモデルでは冷却が間に合わない(混合気が薄いため)
・オイルと風による冷却が基本となるため、走行時は問題ないが渋滞などの停滞時間が多いほどオーバーヒートが起きやすい。
・オイル性能の影響が大きく、ガソリンの気化熱を利用した冷却効果も絶大なため、薄い混合気ではオーバーヒートが起きやすい。
「水冷エンジン」
走行時、停止時共に冷却水とラジエータファンによって、安定した冷却が行えるためほとんどのバイクに採用されている。
・冷却水による冷却に、オイル冷却、空冷冷却もプラスされるので、圧倒的に冷却効果が高い。
・オーバーヒートの可能性は非常に低く、冷却水不足、ラジエータファンの故障など、ヒューマンミスや整備不良よるオーバーヒートが主な原因になる。

オーバーヒート対策 空冷エンジン編

空冷エンジンの場合は、オイル冷却効果と混合気の気化冷却が大きいため、この2つを見直しておく必要があります。
「オイル管理」
冬場はあまり神経質になる必要はありませんが、夏場であればオイル性能の高い100%化学合成油を使うことで対策することが可能です。
(化学合成オイルは高温耐性がとても高く、高温時でも冷却効果が落ちないため)
「混合気」
空冷エンジンはキャブレターモデルが多いので(一部インジェクションモデルもあり)混合気を濃くすることで、ガソリンの気化熱を利用した冷却効果を高めることが出来ます。
(キャブレターセッティングは走行性能に直結するものなので、正確な調整が必要です。)

オーバーヒート対策 水冷エンジン編

水冷エンジンの場合は殆どが整備不良、ヒューマンミスによるものなのでしっかりとした整備が前提となります。
・リザーバータンクを確認し、冷却水が減っていないか確認する(異常な漏れ、冷却水の量のチェック)
・冷却水は規定に期間で交換することが推奨されており、状況に応じてラジエターホース、キャップを交換します。
・化学合成オイルも冷却性能向上に一役買うのでおすすめ

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3月 192021
 

DIYでETCを取り付けられる?

二輪用のETCは、車用に比べて比較的難易度が低いため、ある程度の知識がある人であれば簡単に取り付け可能ですが、セットアップ、取り付け共に認定店で行うことが義務付けられているので注意して下さい。
バイク用のETCには「アンテナ別型」「アンテナ一体型」の二種類があり、双方にメリット、デメリットが存在するため、用途に合わせて購入する必要があります。

アンテナ別型

(メリット)
アンテナとインジケータのみをフロントに取り付けるため、設置範囲が広く邪魔にならない。
ETC本体を格納出来るため、防犯性が良くカウル式ならば見た目にも全く分からない。
(デメリット)
配線が複雑なため、自分で取り付ける場合は面倒。
部品点数が多く、価格も高いため敷居が高い。
防犯性が高いため、ETCカードの抜き忘れが起こりやすい。

アンテナ一体型

(メリット)
部品点数が少ないため、セットアップされたものさえあれば自分でも簡単に取り付け出来る。
移動中も常に自分の目線にETC本体があるため、カードの抜き忘れがほとんどない。
店で取り付けを行ったとしても価格が安く、在庫も残りやすい。
(デメリット)
ハンドル周りに本体があるため、カードを抜き忘れると誰でも盗むことが出来てしまう(別途ロック機構のあるカバーを取り付けて対策する)
本体をハンドルまわりに設置するため、操作性やメーター類の視認性が悪くなってしまう可能性がある。

DIYでETCを取り付ける方法

認定店で取り付けすることが義務付けられていますが、いくつかの方法によって自分で取り付けることも可能です。
・オークションやフリマアプリなどで、バイク用ETCを購入する
この場合は、セットアップを変更することが出来ませんが、バイクの登録情報は(内容、排気量に関わらず統一されているため)使用することは出来ます。
(これは正規の方法ではありませんので絶対に行わないで下さい)
・非公式に二輪用ETCのセットアップを行ってくれる店でセットアップをしてもらう。
・中古の二輪用ETCを認定店に持ち込んでセットアップ、取り付けを行ってもらう
DIYで取り付ける際、一番の難関になるのは「ETCセットアップ」で、基本的に認定店でのセットアップ以外方法が無いため、お店に持ち込むことが前提となります。
(認定店の目印は「ETC SHOP」という青白のステッカーです。見つからない場合はITSサービス高度化機構というサイトで検索出来ます。)
また、DIYで取り付けを行うデメリットとして取り付け方法を間違えて誤作動トラブルを起こす可能性があります。
不可能ではありませんが、DIYでのETC取り付けは現実的にハードルが高いため、あまりおすすめ出来る方法ではありません。

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2月 162021
 

冬の必須アイテムグリップヒーター

グリップヒーターとは、ハンドルのグリップ部に電熱ヒーターを利用して手が冷えないようにするアイテムです。
グリップそのものを交換するタイプや、既存のグリップに巻きつけて使うもの、ハンドルバー内部に装着してハンドルバーそのものを温めるものなど様々なタイプが存在します。
その効果は抜群で、「缶コーヒーを握っているみたい」「こたつに入った感じ」という感じで表現されることもあります。
グリップヒーターがあるだけで、過酷な冬のツーリングも快適そのものです。

グリップヒーターを取り付ける注意点

グリップヒーターは消費電力が大きいため、バッテリー負荷がとても大きくなります。
そのため、パワーの強いヒーターを使用するとバッテリー上がりや、ショートして配線が焼けてしまうなどの危険性があります。
使用する際には必ずバイクのバッテリー容量を確認し、電源を取る配線が許容範囲内(ヒューズのアンペア数が適切か、または配線の太さ)であるかをチェックしてください。
消費電力が大きいため、他のアクセサリー電源(ETC、USB電源、ナビなど)との併用は極力控えて下さい。

取り付けの準備

先程の注意点に留意すれば、グリップヒーターを取り付けることは初心者でも難しくありません。
① まずは取り付けのためにグリップを購入しましょう。
(チェックポイント)
1. ハンドルバー径(22mm、1インチなど)グリップの長さ(115/120/130mmなど)
2. グリップヒーターのタイプ(ものによって取り付け難易度は大きく変わる)
3. 消費電力の確認(形状が対応していても、消費電力が大きすぎる場合がある)
② 次に、電源を取る場所と、配線ルートをチェックしておきましょう。
比較的新しい車種であればアクセサリー電源用のコネクタありますが、古い車種の場合は新たに配線を引くか、他の所から配線を割り込ませる必要があります。
バッテリーに直結することが一番の安全策になりますが、使用しない間も消費してしまうため、基本的にはACC(アクセサリー電源、キーをオンにした場合のみ通電する所)を利用します。
今回はヘッドライトリレーに配線を割り込ませ、使用する方法をご紹介していきます。(古い車両の場合は別途リレーを使い他の箇所から取ります)
③ 最後に作業のために準備するもの、やっておくことを確認します。
1. カッター、マイナスドライバー、ウエス、パーツクリーナー、接着剤(グリップ用、通常の接着剤でも可能ですが、特殊素材を使用しているものに限り、専用品が必要)
2. バッテリーのマイナス端子を外しておく(ショートなど不要な事故を防ぐため

グリップヒーター取り付け実践

まずは既存のグリップを取り外しますが、ハンドルに沿ってカッターで切れ目をいれ、グリップを剥きます。
(今後グリップを再利用する場合は、グリップとハンドルバーの間にマイナスドライバーを差し込み、パーツクリーナーを注入し滑りをよくさせながら抜き取ります。)
アクセル側はスロットルコーンがあるため、抜く際にはワイヤーに負荷がかからないように気をつけます。(カッターで切るのがおすすめです)
グリップを取り除いたら、ハンドルバー(スロットルコーン側も)についている接着剤をパーツクリーナーで取り除き、終わったら新しいグリップの押し込み位置決めをします。
この時、進行方向に対して90度の位置から配線が出るようにし、位置が決まったら接着剤をハンドルに取り付けしっかりと取り付けます。
アクセル側はアクセルが回ってしまうので、反対方向に回転させながら押し込むとスムーズに取り付けできます。
また、取り付けが難しい場合はグリップ内側にパーツクリーナーを塗布すると非常に簡単に取り付け出来るようになります。
次に、ヘッドライトリレーカプラーの配線を抜き取りますが、どうしても難しい場合は使用する配線を途中でカットし、間に二股ギボシを割り込ませても大丈夫です。
すべての取り付けが完了したらバッテリーのマイナス端子を戻し、エンジンを始動させ、グリップヒーターを含む全ての電装系が正常に作動するかチェックします。
(グリップヒーターは消費電力が大きいため、エンジン始動時のみの使用に限定して下さい。)
すべてが正常に作動すれば、グリップヒーターの取り付けが完了です。

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